江戸時代に日本人全員を近くの寺に帰属させる寺請制度が始まり、元禄年間には、位牌、仏壇、戒名といった制度が導入され、葬式で僧侶が読経するようになりました。
葬式時の祭壇の例
ご葬儀の流れは仏教宗派や地方により多少異なりますが、大まかな流れは、まず死後すぐに枕経を行い納棺し、通夜を行い、翌日に葬儀と告別式を行い火葬・拾骨という流れになります。
現代においては、会葬者が頻繁に集えないことや会場が葬儀場で営まれることが多いことから、本来7日後に行なう初七日を引き続いて行なうことが多くなりました。
初七日は火葬を終えて自宅に帰る途中に所属寺院(菩提寺)に立ち寄って行われるか、自宅に帰り、還骨のお経を兼ねて行われることが多くなりました。
ご遺族は、死者の追善を7日ごとに49日間行うものとされ、この期間を中陰と呼びます。初七日とはその最初の法要のことを言います。現代では、この7日ごとの法要を全て行うことは、生活変化から少なくなり、初七日と四十九日だけというのも多くなりました。
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神道での葬儀は神葬祭と呼ばれます。
神道では死を穢れと考えるため、聖域である神社では葬式は通常おこなわず、故人の自宅か葬斎場で行うことが多くなります。
現在の形の神葬祭は、仏式の葬儀が広まった江戸時代でも神葬祭を伝えてきた神社での祭式を引き継いで行われており、
式の大まかな流れは、まず神職が塩湯や大麻等によって遺族と参列者および会場を祓い清める修祓を行います。
そして神職により祖霊に供物である神饌を供します。神職は祭詞を奏上し、故人の生前の業績を述べ遺徳をしのびつつ、祖霊となって遺族を守ってくれるよう願い、参列者は玉串をささげて、二拝二拍手一拝をおこない故人をしのびます。このとき拍手は、音を立てない「しのび手」でおこなうのが通常です。
天理教・金光教などの教派神道では、神葬祭を元にした独自の葬儀を行っています。